若手医師と商社マンが最強を目指すブログ

平成生まれの帰国子女である3年目医師と4年目総合商社マンがそれぞれの最強への道を虎視眈々と狙う

あまり商社マンを見くびらないほうがいい

開司です。

前回の「最近商社マン転職しすぎだろ」の記事は思いの外に反響が大きく、記事内容と記事の真偽に賛否があったようです。流石にツイッターで暴れすぎだと達也からも怒られ、大変大人気なかったなと反省しております。

先の記事を通じて、次の様な主張が多かったように思う。

  • 商社マンの様なヘタレサラリーマンの業務経験が、コンサルや投資銀行といった高級な仕事に活かされるなんてありえない。もともと地頭の良い人が、たまたま最初は商社に行ってしまい、すぐに転職してコンサルや投資銀行に行くだけだ。
  • 商社からnon MBA投資銀行に行ったなんて話聞いたことが無い。商社での経験は汎用性が無く、他に活きない。体力も飲み会のセッティングだけだろ。
  • つまり商社の業務経験は転職市場では無価値。転職をする際にはポテンシャル採用を狙うしか無い

どうやら、「エリートサラリーマン」であらせられる先輩方の商社マンに対する評価は、極めて低いなようだ。過去にも、商社マンの仕事はどういったものか、という記事を書いたことがあったが、他の商社クラスタの人達から「あまりに表面的であり、本当にこれが実際に商社で働いている人が書いているのか?」という疑問を提示された。

今回は、今一度商社マンのあり方を見直し、労働市場おける商社マンの経験の価値をどのようなものか、考察したい。

一年目開司に衝撃を与えた商社マン

ここに、私が入社して間もなくロールモデルとした商社マンがいたことを紹介する。それは、2013年秋ごろに下記書籍を出版された小林敬幸氏だ。

 ビジネスをつくる仕事小林敬幸

小林氏は五大商社の一つ「三井物産」にて、数多くの新規事業起ち上げに携わった。お台場に最大の観覧車を作ったパレットタウン開発、ライフネット生命保険の起ち上げ、リクルートとの資本提携等である。もともとB2Bに強みを持つ三井物産には似つかわしくない事業起ち上げばかりである。だが、これらの事業開発が好き放題出来たのは、三井物産日系企業だからだと小林氏は本書で語る。

この本が出版されたのが3年前。私は当時1年目のへっぽこであった。先輩の勧めでこの本を買って読んでみた。そして、あの巨大な総合商社/三井物産で本当にここまで出来るのかと、目からウロコが落ちる思いであった。

タイトルどおり、新規事業の起ち上げの方法、その際に心得るべきことなどを本人の体験を交えて熱く語っている。正直言って体系的にはなっていない。しかし、著者の言うように、ビジネスとは「生き物」の様なもの。人間が完全把握、予測のできるものでは無い。それを伝えるために、敢えてこのような構成にしているのだろう。

一方で、ビジネスを作るに向けて、自分が何をすればいいかはわかる。それをこの本では語っているのである。

新種「Dream Oriented商社マン」とは

前回の記事では下記の図を用いて、商社とは「高給であることに最大の価値が置かれるMoney Orientedな職業」であると紹介した。

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そして、これが労働市場での商社マンへの評価でもあるだろう。

しかし、同書籍の著者である小林氏の理解は違う。下の図ように捉えているはずだ。

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小林氏は、日本に於ける新規事業開発は、米国のシリコンバレーのようにベンチャー企業が担うよりも、総合商社を含めた大手が担う方が適していると主張する。なぜなら、日系企業大手は、良くも悪くも事業を特定のものにフォーカスすることが無く、本当に儲かることさえ証明できれば、どんな事業でもスタートすることが可能だからである。

同氏は商社を極めてDream Orientedな職業と捉えている。確かにこれは個人レベルでは正しい。総合商社はボトムアップで案件が形成されていくので、下の平社員たちから提案がない限り、新しい事業は全く生まれない。総合商社では、実は下っ端が最も自由で楽しいはずなのだ。

私自身、これは今更ながら実感し始めているところである。

今は、新規事業起ち上げチームにアサインされ、国内外のベンチャー企業への投資を行うべく世界を飛び回る毎日だ。自社独自の事業起ち上げを、チーム一丸となって進めている。日夜アイディアを考えまくるという、とてもエキサイティングな日々を送っている。

確かに、私が加わる前から走っている、ぶっちゃけあまり興味のない事業もある。そこで上司に「この新規起ち上げに集中したい」と伝えたところ、多くの時間をそちらに割くことを許可してくれた。

商社マンのタイプ別労働市場での価値

さて、最初の問いに戻る。上に書いたような、商社における仕事経験と言うのは、労働市場で本当に価値は無いのか。

私の結論は「Money Oriented商社マン」には価値がないが、「Dream Oriented商社マン」には価値がある、である。

Money Oriented商社マン

前者の場合、商社での経験内容は「受身的に上司の媚び諂い、人間関係を円満に形成し、何の新規性もない仕事ばかり」となる。なぜなら、上司に気に入られることが、商社の人事評価基準であるからである。

結果的に自分が今いる会社の人間関係しか強化できず、その人事制度上でしか生きられない人となる。こういった輩の労働市場における価値は、確かに低いと言えよう。

一方、後者「Dream Oriented商社マン」に目を向けてみる。

Dream Oriented商社マン

まず、出世があまり期待できないという意味で、商社内における価値は下がる。紹介した書籍の著者、小林氏も86年に入社していながら次長止まりであり、出世コースからは外れているものと考えられる。

こちらのタイプの商社マンは、出世よりも「本当に儲けるために何の事業を始めるべきか」という悩みが頭の中を占めている。そういったことを日夜考え、実行に移す。このような仕事経験が、果たして労働市場において価値が無いのだろうか。もしそうであれば、少なくとも、サイバーエージェントDeNA、人材輩出会社と呼ばれるリクルート出身者も労働市場での価値が無いということになる。

ただ、商社である程度、出世してしまうと、一気にMoney Orientedな思考にならざるをえないと言うのも事実。偉くなると、会社の政治に対するコミットが一層強くなるからだ。

Dream Oriented商社マンとなり、とっとと転職せよ

一般的な商社マンのイメージは、バブル時代の鉄鋼営業や資源営業など、一部のゴリゴリ商社マンから生み出されている。それは過去の姿だ。今後は「ビジネスをつくる」ことに集中しなければならないと、商社自身が思っている。会社経営方針としては正直ナンセンスだと思う。株式市場・株主の多くは事業の絞り込みを期待している為だ。

しかし働く従業員にとっては、これほど自分が活躍出来る場があるというのはありがたいことだ。

私が考える、ベストな商社マンのあり方。それは、若手のうちに自分でビジネスを作る経験をし、自分の労働市場価値を高め、転職しなさいと言うことだ。 

商社に在籍していた時の豊富な経験。これは、いざ商社の外に出て、さらにDream Orientなビジネスを作るときに、必ず役に立つと信じている。

商社での経験を活かすも殺すも、自分の行動次第なのだ。

最近商社マン転職しすぎだろ

開司です。

私開司は、実は転職活動をいったん休止している。

自分が当初行きたいと思っていた先からお断りされてしまったこと、今アサインされている新規事業を自分が成し遂げたいと感じていることが、主な理由だ。

でも正直、今でも転職をしたいと考えている。プロジェクトで一定のめどがついたら、辞めて転職しようと思っている。 

最近実は商社マンが転職するケースがかなり増加しているようである。
彼らに理由を訪ねてみると「自分のやりたいことを成し遂げたい」というものが多い。
「あれ、商社って何でもできるって就活の時ドヤ顔で言ってなかったっけ??」と思ったわけだが、そうではないということに最近皆気づいてきたようである。 

今回は、私含め転職志望の商社マンの転職事情に就いてお話しする。

1. 商社マンはどこに転職しているか

一般的な商社マンの転職事情はどうか。

商社マンの転職先としては、大体次の3つが大きく占めている。

(1) 戦略コンサルティングファーム
総合商社の仕事は、つまるところプロジェクトマネジメントという点に尽きる。
新規事業領域に参入する時のパートナー企業との交渉・調整、貿易・物流業務の進捗管理、投資先企業の業績管理等である。即ち、それぞれの事業を「経営」していることになる。
商社がいきなり事業投資を始められたのも、こういった経営を昔からやってきたからだ。

そこで経営戦略をクライアントに提案するコンサルファームとの仕事の整合性は非常に高く、転職エージェントからもまずは大手戦略コンサルは提案される。
事実、社費でMBAを獲得した人や更なるキャリアアップを求める人は、コンサルファームに行くことが多い。
また、よく年次の上の人が多いというのも特徴の一つである。
商社マンは高学歴なので、コンサルファームで偉くなった知り合いがいたり、それによって選考が有利に進められる様になったりとする点が大きいのだろう。
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(2) 外資投資銀行
事業投資による収益獲得が大きくなった総合商社マンは、投資銀行への転職も多いようである。
コンサルファーム転職者との違いは、投資銀行の場合は若手が転職をすることが多いことだ。
投資銀行では、即戦力の人材を強く求めている。投資銀行における即戦力とは、Excelで財務3表や企業価値評価がすぐに作れることを指している。
これらはコモディティスキルで、少し勉強して慣れれば誰でも作れるが、そもそも一般的な企業ではそのような業務を行うことが無い。

一方で総合商社では、投資部署に配属された若手商社マンが、投資に携わる際まずは身につけるスキルなのだ。
従って、体力もあり、スキルも十分に備わっており、新しい知識の吸収力もある若手商社マンが投資銀行では取られるのである。
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(3) ベンチャー企業
上記2つは、昔から多い転職先であったが、実は最近はベンチャー企業への転職者が異様に増えている。
私の同僚も、従業員5人程のベンチャーに転職をした者もいる。
最近の総合商社では、新たな事業領域参画をするためにベンチャー投資を行うこともある。その為最近の商社マンはベンチャー企業と触れ合うことも多く、だんだんとベンチャーに対するあこがれを抱くようだ。

ベンチャー側にしてみれば、コンプライアンス対応に慣れており、ベンチャーキャピタルからの資金調達時の交渉・対応を把握している商社マンの価値は非常に大きいと言える。
また、商社マンに取ってみれば、ガチガチの官僚組織である総合商社を抜けて、のびのびと自分で事業を営むことが出来るベンチャー企業での仕事は魅力的に映るのである。
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以上が一般的な商社マンの転職事情だ。
やりたいことは人それぞれだが、そもそもこの3つしか商社マンの転職先が無いのは、商社を出てより高い年収を望める職場がなかなか無いからだ。
戦略コンサルですら、3~4年目の商社マンより入社直後は年収は下がる。
それだけ、商社マンは恵まれていたのだが、業績悪化によりボーナスもだだ下がりとなった(私の上司も赤字決算翌期のボーナスが数百万下がったとのこと)。
これをトリガーとして「金も望めないならやりたいことをやりたい!」と思った人たちがベンチャー企業へ転職していっているのだろう。

2. 開司の転職事情

私開司の転職は下図の2軸で考えていた。
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これに基いて、イメージと色々な人から聞いたところから、総合商社含めて転職先候補をプロットすると下のような感じだろう。
29 AM
Business Schoolは転職では無いが、人生の選択肢として入れてみた。

我らが総合商社はMoney Oriented×Generalistだ。そこで私が考えたのは次の2案。
19 AM

16 AM

起業にはGeneralist(営業・経営者)として発起するか、ファイナンス等の専門職として起ち上げのメンバーとして行うか、という両側面があると思う。
Generalistを総合商社で経験したことから、Specialistへ行きたいとの想いが強かった。
その為、メディア産業に深く入りながら広告代理店のM&Aポジションに行くか、投資銀行でゴリゴリファイナンスをやるか、ということを考えていた。

結果的に両方ダメだった。
どちらも印象はとても良く、途中までの面接官からは非常によく言われていたのだが、最後の最後で断られた。

知人の転職エージェント(一般的な転職エージェントは全く使えないので)に相談したが、そもそもGeneralistからSpeialistへ職を変えること自体が非常にドラスティックで、そのこと自体のハードルが非常に高く、起業のときにSpecialistとして参画することが本当に自分の希望かどうかを整理したほうがよいとの指摘だった。 

実はこれに対する結論がまだ出せていない。
人生最大の選択を迫られている状況と考えており、慎重に考えたいと思っている。

3. 最後に

僕も行先は迷っているが、夢見る商社マンはとっとと転職するべきだとも考えている。 
先に書いたように、総合商社自体はMoney OrientedでDream Orientedでは無い。
確かに総合商社では何でも出来るのだが、何より時間がかかる。一つ一つの案件に時間がかかってしまっても、丁寧に案件を通せば、お金をもらえるのが総合商社だ。
No Risk, High Returnなのだ。個人にとってはね。

夢とは極めてHigh Riskなものであるはず。それを追うものが、ぬるま湯商社に居るのでは、夢の実現は難しい、若しくは何年もかかってしまう。

いや、本当に今の会社にいて、危機感を覚えない日が無い。

やばいと思いますよ。 

 

イギリスの車番組、Top Gearの珠玉のエピソードでユーモアを学ぶ(The Grand Tourについても)

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僕が愛してやまないイギリスBBCの車番組「Top Gear」そのメインMCを務めるのは、我らがジェレミー・クラークソン(写真中央のおっさん)である。その脇を、ハモンド(左)とメイ(右)が固める。
 
Top Gearは1977年にスタートした車番組である。もともとは単なる自動車情報番組に過ぎなかったが、1988年放送の第20シリーズからジェレミー・クラークソンが番組へ加入し、大衆が見ても楽しめるよう方向性が変わってから国民的な人気を得た。
 
Top Gearの凄さは、まず出てくる車。話題の、モーターショーで発表されたばかりのような車が出演している。そしてそれを司会の3人が好き勝手に乗り回し、めちゃくちゃ偏った意見でディスりまくるのが痛快だ。 映像は超綺麗で迫力満点であり、小学〜中学生ぐらいが見ても(つまり会話がわからなくても)面白いようになっている。
 
海外ロケも多く、日本でのGTRvs新幹線はニコ動でも有名である。
 
しかし僕は映像以上に、司会3人の会話が大好きだ。
政治の風刺、人種差別ネタ、歴史ネタといったかならレベルの高いイギリス流ユーモアが飛び出す。「アメリカ人はハンバーガーと銃がないと死んでしまう」「イタリア人は勤労意欲低すぎて昼寝ばっかり」みたいなネタをBBCという公共放送局が放送している点に、イギリスという国の文化成熟度を垣間見る。 
 
今回は、その中から3つのおすすめ動画と、英語の翻訳を見てみよう。  
 

1. 果たして共産主義は良い車を作ることが出来たか?(3:45-)

youtubeの動画が削除されているので見づらくて申し訳ない。共産主義者のマネをしているメイとジェレミーが、それぞれ冷戦時代のポンコツ車を紹介。その後「どっちの車がより共産主義的でゴミ車か?」という謎なバトルを繰り広げるシーン。
May: So, whose car is most wretched?
(メイ:さあ、どっちの車の方がポンコツなんだ?) 
 
Jeremy: That is simply the worst car in the world. Even worse than this.
(ジェレミー:俺の車は、世界一のクソ車だよ。君のやつよりもね。)
 
 May: Diagree(メイ:同意できないね) 
 
Jeremy: Have you seen the pedals in this. Look where the accelerator pedal is, in relation to the other two pedals.
(ジェレミー:俺の車のペダル見た?アクセルペダルが他の2つのペダルこんなにでかい。) 
 
(メイがジェレミーの車内を見て)
May: Thought so.(メイ:ふん、だと思ったよ)
 
 Jeremy: What?(ジェレミー:なんだよ) 
 
May: A Rev counter.(メイ:レブカウンターがついてる!) 
 
Jeremy: Yes?(ジェレミー:それが?)
 
 May: You decadent capitalist pig. Ownership for a rev counter is theft!
(メイ:この退廃的な資本主義の豚め。レブカウンターは泥棒のものだ!) 
 
Jeremy: This is the car, This is the color of prosthetic limbs!
(ジェレミー:この車の色なんか、義手と同じ色だぞ!)
 
 May: You got wipers on your head lights!
(メイ:おまけにヘッドライトにワイパーがついてるじゃないか)
 
 Jeremy: It doesnt work.(ジェレミー:でも壊れてるぞ?) 
 
May: No! That’s not the point. It’s aspirational!
(メイ:そこじゃない。これは野心の現れだ!)
 
 May: Rear suspensions, made out from cart springs. What have you got on yours?
(メイ:リアサスペンションは板バネだ。お前のやつは何がついているんだ?) 
 
Jeremy: Coils.(ジェレミー:巻きバネだ) 
 
May: Exactly, You elitist!(メイ:それ見たことか、このエリート主義者め!)
 
 Jeremy: The coils, James are from Bulgarian biro.
(このコイルはな、ブルガリア製で、ペンに使うバネで出来てるんだぞ)
 
 

2.司会の3人によるアメ車批評4:30- 

Top Gearはイギリスの車番組なので、アメリカを痛烈に日に来るのも日常茶飯事である。司会の3人が、アメリカ大陸の横断を敢行。それぞれが、アメ車を借り、旅路を進む。その途中休憩をとった3人は、それぞれのアメ車に対して語り始めた・・・
ジェレミー:というわけで、まずはハモンドの”ドッジ・チャレンジャー”をコケにすることにしました。

Jeremy: Is this real carbon fiber?
(ジェレミー:これは本物のカーボンファイバーなのか?)

Hammond: No it’s not.
(ハモンド:いいや、違う)

Jeremy: Are these real ram air scoops?
(ジェレミー:これは本物の空気取入れ口なのか?)

Hammond: No.
(ハモンド:違う)

Jeremy: I am sorry Richard, its a joker.
(ジェレミー:なぁリチャード。悪いけど、これはおもちゃだよ)

Hammond: It’s not suppose to be a Rolls Roys. It’s simple, it’s fast, it’s workers car.
(ハモンド:そりゃロールスロイスみたいな完璧なものではないよ。シンプルで、速い。まさに労働者の車さ)

May: Are you born in USA or so? What has happened to you?
(メイ:お前はアメリカ出身か?どうしちゃったんだよ?)

Jeremy: Let me put it this way. This is like a bodybuilder. Hugely impressive, but once you take down its trunks down, its hello Mr.XXXX
(ジェレミー:じゃあ言い直そう。こういったアメ車は、まるでボディビルダーみたいだ。外見は極めていかつい。でもパンツをおろしてしまえば、あらまなんて小さいチ○コなの?)

Jeremy: Sorry, don’t send helicopters.
(ジェレミー:ごめんなさい。戦闘ヘリを送り込まないんでください)

Hammond: Why do you got a secondary double glazing on your bonnet? Whats the point of that?
(ハモンド:なんでボンネットに2重ガラスをはめ込んでるんだよ?なんの意味があるんだ)

Jeremy: Lamborghini and Ferrari are putting glass engine covers on these days, so you can see, the craftsmanship. This?
(ジェレミー:ランボルギーニフェラーリでは、ガラス製のエンジンカバーをつけた車両が増えている。職人の工芸を拝むことができるようにね。じゃあこれは?)

May: So you can see some some writing and showing offs.
(メイ:まあこの辺の文章は見えるし、自己顕示っぽいマークも見せつけられるよね)

Hammond: I quite like that. I do! I like it!
(ハモンド:僕はこれ結構好きだよ。本当だよ!)

Jeremy: Ferraris are made by craftsman in Maranello. This car is made by two fat blokes in Kentucky.
(ジェレミー:フェラーリはマラネッロ(イタリアの地名)の職人が作り上げているけど、この車はケンタッキー州出身の二人のデブが作ってるんだぞ)

May: Called Bud and Bob.
(メイ:名前はバドとボブだ)

Jeremy: This plastic comes from the same plastic that used to make newsreaders over here.
(ジェレミー:このプラスチックは、アメリカで、ニュースキャスターの”製造”に用いられていたプラスチック(整形用シリコン)と同じものだよ)

May: And same color as well.
(メイ:(ニュースキャスターの服と)色まで一緒だよw)
 
 

3.アメ車第2弾:コルベットZ06のレビュー(4:50-)

アンチ米車のジェレミーだったが、GMが満を持して発表したスーパーカーは思いの外いい車であった。そう、ナビをつけるまでは・・・。
Jeremy: It doesn’t feel like at all, like an American car. Until you turn the Satnav on.
(ジェレミー:この車は全くといっていいほど、アメ車とは感じさせない。・・・ナビをつけるまではね。)

Jeremy: Its got sort of, voice thing on it, Okay? Im going to push it. Ready?
(ジェレミー:これにはね、音声認識みたいなのが備わってるんだ。押してみるよ、いいかい?)

Satnav: The system is showing the fast food icons.
(ナビ:画面にはファーストフードの場所が表示されています)

Jeremy: First thing it goes on the default setting, “fast food”.
Jeremy: How American is that?
Jeremy: It can’t find France, can't find a London, but it will find him a burger!
(ジェレミー:デフォルトで最初に登録されているものは、ファーストフード)
(ジェレミー:なんて”アメリカン”なんだ)
(ジェレミー:このナビは、フランスは見つけられない。ロンドンも見つけられない。でもハンバーガーは見つけられるぞ!)

Clarkson: Chinese
(ジェレミー:中華のもの)

Satnav: System is showing the Chinese restaurant
(ナビ:画面には中華レストランの場所が表示されています)

Jeremy: Ive got a good one… Iraqi restaurant.
(ジェレミー:いいアイディアがあるよ。イラク料理!)

Satnav: …
(ナビ:・・・)

Jeremy: Well, that shut her up. Haha
(ジェレミー:黙っちゃったね。へへへ)
 
 

Top Gear→The Grand Tour

ジェレミーは2015年にプロデューサーを殴って、いきなり番組を降板になってしまった。それを追うように、同僚のジェームスとハモンドも、TopGearを去ってしまった。 
 
その後、BBCはTopGearの出演者の総入れ替えを刊行し、再スタートをきっている。しかし、鳴り物入りで始まった新生TopGearだったが、イギリス内での評価はボロクソ。いかに、今までの3人の存在感が大きかったか、それが明らかになったと言えよう。
 
 そして、タダでいなくなる3人でもなかった。
アマゾンプライム限定配信番組「The Grand Tour」で戻ってくるのだ! 
 
フェラーリLaFerrari、マクラーレン P1,、ポルシェ918Spyderという現代最高の3台(それぞれが1億円以上する)。それが揃ってドリフトする映像を魅せることができるのは、アマゾンという巨大資本をバックにしたことによる芸当だろう。また、3億円以上するアストンマーチン・ヴァルカンでエンストしたりと、相変わらずの夢のような映像の連続・・・。

興味深いのは、この番組がアマゾンプライムのオリジナルコンテンツとして配信される予定である事だ。 HuluやNetFlicksといった、元々オリジナルが強いサービスの後塵を拝していたアマゾンプライム。これからはこういった動画にも力を入れて行く予定なのだろうか。ちなみに制作費は200億円とのこと。
 
脳科学者の茂木健一郎さんも注目しています。 
 
 
今後も、この3人から目が離せない! 

学生時代、確かに存在した「意識高い系」はどこに行ってしまったのか

僕は学生中は、俗に言う「意識高い」であった。
これは以前、下記の記事で触れている。なぜそういった方向性に傾倒したかと言うと、医学生としての生活があまりに暇だったからである。このブログに来てくれるようなレベルの高い読者はご存知だろうが、暇と言うのは辛い。人間であれば、暇よりも充実した生活、それなりに「ハリ」や「実り」を求めるものだ。

 

リア充活動の一環として、勉強会と言うものを開催していた。開催するに当たって、真面目な学生、可愛いリア充系学生、不真面目とされるチンピラ系の学生、といった様々な人種と接する機会を持った。
 
医学生というのは、「田舎で親と先生の言うことを聞いて真面目に生きていたらたまたま偏差値が高くなり医学部に入った人」と、「一度受験に失敗して浪人し、勉強熱心なニート生活を数年送った人」に二分される。興味深いことに、入学時のキャラは卒業までほとんど変わらず、真面目に全授業を出席ノートとってる非モテみたいなのには前者が、勉強はそこそこであとは飲みサークルや軽音部でヘラヘラしてる茶髪みたいなのには後者が、それぞれ属する。
 
僕は今、医者3年目だが、某有名市中病院で初期研修を行った。その際に、非常に印象に残っていたのが、学生の頃の真面目キャラと仕事を頑張るキャラが被っていない、という事実である。これがとても意外であったのだ。
 
今回は、 学生時代の真面目さと、自意識の高さにより研修医を4分割し、それぞれの特徴を分析してみる事としよう。
 
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1.学生時代から真面目で、自信家だった人

一般的に学生時代に「すごい」とされていた人達である。積極的に他大学と絡んだり、勉強会を組織したり、海外にも進出していた彼ら。研修医になってもさぞ立派に活躍するのかと思いきや、学生の頃の輝きはどこへ、陰でひっそりとベータメイルに成り下がっている人もかなり多いのは意外である。

 
こういったタイプの特徴として、「この職場またはライフステージは、俺が本気を出すところではない」という考えに陥りやすいことだ。元々、大学で与えられた環境やカリキュラムに不満を持っていたから意識が高い「目立つ」行為に走った人達である。
 
これが、社会人として職場に出た時に足かせになる。なぜなら、研修医の一番重要な仕事は、「言われたことを正確に素早くこなし、上司と仲良くすること」だからである。意識高い系の自信家は、「この仕事は俺の成長に繋がるのか?」みたいなクソみたいな疑問を抱いてしまうことが多い。そうなると「使えない、口だけの嫌われ者」 になってしまうのだ。
 
僕も研修医のころ、 特に外科をローテーションしていた時は、「使えないやつ」という評価を一時的に受けてしまっていたことがある。その時は、この本を読んで心を入れ直し、なんとか乗り切ることができた。

入社1年目の教科書岩瀬大輔
 
 

2.学生時代は不真面目だったが、自信家になった人

今回の記事を書こうと思い立ったきっかけになった人達である。彼らはおしなべて学生時代には勉強をせず、かといって「自分はへっぽこなので、影で生きます」とも考えず、教室の隅っこで女の子とイチャイチャし、軽音部でキャーキャー言われていた。そんな彼らなので、当然仕事は手抜き、QOL重視でヘラヘラしているのかと思いきや、そうではなかった。
 
簡単に言うと、彼らはめちゃくちゃ頑張り屋となった。上司からは可愛がられ、誰よりも楽しそうに仕事に励んでした。これは一体どう言うことなのか。彼等の一人に話を聞いてみた。
 
俺はビッグになるという確信は昔からあるし、働く前からそれなりに頑張るつもりだった。学生中は、ただ単に無駄な努力したくなかっただけだ。俺が本気出せば、結構いい線に行くだろうな、とは思っていた。ちなみに興味がない研修の時はたいしてやる気はなかった。絶対進まないのに内視鏡とかカテとか見せられるのは辛かった。」とのことであった。
さらにこう続ける。「3年目になって、働き方とか稼ぎとかがある程度自分でコントロールできるようになり、無駄がなくなって、さらにやる気が出た。好きなことだけやってられるから楽しいんだよな」。
 
つまり、「頑張ればすごくなれると言う自信」が「実際仕事をやってみて面白かったという現実」と組み合わさり、圧倒的なパフォーマンスに繋がったのだ。
 

3.学生時代は真面目だったが、自信家ではなかった人

このクラスタは非常に興味深い。それこそ学生の頃は猟奇的とも入れる徹底した暗記に日夜励んでいた人達である。勉強嫌いの僕は、いつも彼等に畏敬の念を抱いていた。一体何がお前らを勉強に駆り立てるのか・・・?その解はついに出なかったが。
 
こう言った人達は謙虚な人が多い。逆に言うと、チャンスが舞い込んできても「いや僕まだ研修医ですから」と言って尻込みしてしまうのだ。「研修医の目標は、良い研修医になることではなく、よい指導医になることである」とは神戸大学感染症科教授、岩田健太郎先生の言葉だ。
 
真面目だが自己評価が低い人は、早く独立しようというマインドが控えめであるがゆえ、医者にとって最も重要な「マネジメント力」の養成が遅くなり、座学の知識ばかり仕入れてしまうことになる。これが、こう言った人達が伸びにくい理由だと考えられる。

テーブル回診Live、岩田健太郎
 
 

4.学生時代は不真面目だったし、自信家でもなかった人

こういう人は、相変わらず日本語のしょぼいあんちょこ本を参照しながら、ちんたら診療に励んでいる。このまま使役される側の医療者として、つまらない余生を過ごしてくれればそれで結構です。モテない女医とか。
 
 

まとめ

ここからわかるのは、やはり「根拠のない自信や積極性」というものが、仕事人としてのパフォーマンスに大きく影響する、ということであろう。仕事というものは、ただ座って教科書を読んで、テストで高得点を取れば評価が上がるというものではない。上司や他職種との接し方、手技や口頭でのプレゼンテーションなど、あらゆる能力が動員される。
 
「今、ここ」で本気を出すという考え。職場や仕事そのものにどこまでフルコミットできるか。それがその人のパフォーマンスを規定する最大の因子と言えよう。
 
僕みたいに「アメリカで学びたいから、日本にいる間は準備期間なの!」みたいなヘタレなことを考えているやつは、職場で評価されはしない。「MBAの勉強をしたいので、残業したくないです」なんて言っているやつの評価が上がるわけがなかろう。

 

ところで、先日この話を6年目ぐらいの先輩にしてみた。
3−4年目ぐらいでは、医者として成功したかどうかはまだ判断できないのではないか」との至極真っ当な指摘を受けた。「ある程度の役職につき、論文も数本書いて、海外留学も視野に入れはしめる学年。具体的には医者10年目ぐらい」まで待たないと、断定的なことは言えないかな、とのことだった。

 
その頃は、僕たちは30半ばになっている。
もう仕事人生の半分が過ぎた段階だ。
 
もう大体の将来が見えてきてるはず。
その時までには何としても、周りの数歩先を歩んでいたいものだ。

アメリカ人の筋トレを見て、日本人との圧倒的なフィジカルの差を実感する

どうも達也です。

意識の高い読者の皆様は、今日も体のどこかに筋肉痛を抱えながら、仕事に邁進していることだろう。僕もそうだ。最近では、ついに相方の開司も運動を始めた。心血管リスクまっしぐらの不健康激務リーマンの彼には、医者としてもう少し健康的な生活を送るよう、念押ししている。

ここ最近、アメリカに訪れる用が立て続けにあり、フィットネス先進国の筋力トレーニングを見学する機会があった。そこで、日本人とアメリカ人との間に歴然と存在する筋トレのレベル差を実感した。その感想と今後我々の目指すべき改善点を、今回はシェアさせていただきたい。

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フリーウェイトが人気

フリーウェイトとは、ダンベル・バーベルなどと言った、旧来から存在する「鉄の重り」を用いたトレーニングである(それに対をなす手法として、マシントレーニングがある)。

僕が視察に訪れたジムは、フリーウエイトエリア、有酸素エリア、マシンエリアと3つに分かれていた。その中で、一番人気がフリーウエイトエリアであったことには驚いた。日毎からジム通いをされている人にはお馴染みだろうが、日本ではフリーウエイトは人気がない。なんとなく怖い気もするし、本気でトレーニングしてるマッチョマンしか近寄れない空気がある。

実際、それはある種の事実なのだろうが、フリーウェイトには計り知れない大きなメリットがある。例えば、施設間やマシン間で筋トレ負荷の差が出ないこと、 補助筋力や体幹への負荷がかけられるなどだ。これだけマシンが進化した今日でも、フリーウェイトは魅力的である。

しかし、アメリカ人的には、そういった実際的なメリットよりも、男気のイメージの方が重要らしい。アメリカ人に言わせると、マシンは「女子どもや軟派なフィットネス野郎」が使うものらしく、真の男を目指すのであれば「鉄vs俺」、つまりフリーウェイト一択とのことであった(ちなみに、ケーブルトレーニングは、男気があるので、OKとのこと) 。
 

ビッグ3を重視する

日本人に筋トレというとまず思いつくのがベンチプレスだろう。胸筋は筋肉サイズも大きく、鍛えていることがわかりやすいので、人気が出るのも頷ける。日本のジムにはベンチプレスばっかりやってる人、通称ベンチ豚が多く存在する。

その点、アメリカ人もベンチプレスは好きだ。しかし、同じぐらい他のビッグ3種目も重視しているのが特徴だ。若いアメリカ人同士で「よう!今はスクワットを275ポンドでセット組んでるぜ」「俺はデッドリフト315ポンドが上がったもんね」みたいな会話をよくしている。事実、彼らの身体は背中や臀部の厚みがすごい。
 

筋トレ歴が長い

一番大きな要因だと思われるのが、彼らは筋トレ歴が長い。聞いてみると、高校生(15歳ぐらい)から筋トレは授業で行われているとのことであった。なので、20歳の若者でも筋トレ歴5年のベテラントレーニーなのである。継続は力なり、だ。30歳とかになると、ザ・ロックみたいな体型をしている人が大勢いる。

 
知識もすごい。これだけ長いこと筋トレをやっていると、フォーム、メニューの組み方、PFCバランス、といった基本的なことはもちろんのこと、生理学や栄養学などに関してもかなり詳しくなっている。ハンバーガーばっかり食べていそうなお兄ちゃんが、クレアチンの種類による使い分けや、筋トレ前のカフェイン摂取について語っていたのには驚いた。
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一番多いのがデブマッチョ

日本だと、「運動している×やせている」、「運動していない×太っている」という組み合わせがほとんどである。日本では、運動は健康意識が高い人が行うものなので、必然的に食生活も気を使っている人が多いのだ。その点もアメリカは違う。

アメリカ人で一番多いパターンは「運動している×太っている」である。これは「デブ民族だから」であると考えられるが、それ以外にも理想の体型の違い、ということもあるだろう。アメリカ人女子的には、痩せ過ぎよりはデカすぎ、の方が評価が高いようだ。
 

女性のフィットネスレベルが高い

アメリカでは筋トレは何も男性だけの文化でない。若い女性も積極的に行っている。女性でデッドリフト80kgを底引きで行ったり、美しいフォームでスクワットをしている人がけっこういる。そう言った人の体型は、ボンキュボンそのものであり、何よりお尻がぷりぷりである。まったく素晴らしいことだ。日本人女子は、確かにデブは少ないが、上半身が薄っぺらく、まるでアイロン台みたいな人ばっかりである。トレーニングを行い、もう少しボリュームをつけてほしいものだ。
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余談:デッドリフトをやっていない人は人生を損している

最近、デッドリフトにはまっている。やってみればわかるが、本当に多種類の筋肉が鍛えられる。むしろベンチプレスとデッドリフトだけやってれば、他に何もしなくていいんじゃないかとすら思っている。

筋トレメニューにデッドリフトを取り入れていない人は心底後悔した方が良い。デッドリフトで鍛えられない部位を、ベンチプレスで鍛える、と言い換えたほうがわかりやすいかもしれない。ざっと挙げてみると、三角筋(横、後)、僧帽筋、広背筋、脊柱起立筋、上腕二頭筋、前腕、腹筋など。もちろん底引きで、グリッパーは極力用いない(前腕の負荷が無くなる)。

ちなみに、デッドリフトのDeadの由来だが、「死ぬほどきついから」というよく言われる理由から、「死人を持ち上げる姿に似ている」といった不吉なものまである。実際は「静止した重り(dead weight)を持ち上げる(liftする)」ということから来ているらしいので、皆でがっかりしよう。

これ以上アメ公どもに水をあけられないように、みなさんも筋トレに励んで行こう。 

「恋愛工学の文明論」ー何故日本人は恋愛工学を受け入れられたか

お久しぶりです。開司です。

本ブログ読者の多くは、恋愛工学を受講されているか、少なくとも読んだことがある方々がほとんどだと思う。かくいう私、開司もそうだ。今では辞めてしまったが、藤沢数希先生のメルマガを第一号より購読したことにより、学生時代・そして社会人1-2年目を楽しく過ごすことが出来た。
一方で、恋愛工学には非常に大きな批判も多い。
「ただセックスをしたいだけだろ」、「なんかやたら難しい言葉だけ使っててキモい」
などなど。

しかしそれでも、藤沢氏のメルマガの購読者数はホリエモンに次いで日本で2番目に多いし、本に関してはアマゾンレビューが140件も付いていることもわかるように、現在多くの日本人に恋愛工学が受け入れられていることには疑いはない。

私はこれが、日本の文明発展として、必然的に受け入れられてきたのだと考えている。
今回は、恋愛工学の功罪を振り返りながら、何故日本でこれが受け入れられたか、ということを文明論的に論じてみたい。


恋愛工学の功績:非モテ男の指南書としての恋愛工学
恋愛工学の最大の功績は、非モテ男にセックス機会を提供したことだろう。かくいう私も、その恩恵にあやかった一人だ。思い返せば過去の彼女は「ディスる技術」、相手の「非モテコミット」を逆手に取る形で落としてきたのだ。

私はキモデブチビでオタクの大手商社マンではあるが、こんな私でも技術を活かし、自分の個性も混ぜれば、ある希望の女性をある程度落とすことが出来た。

恋愛工学とは、研究機関・学術に関連する大学機関等の知的生産所からは外れたところで生まれはしたが、1つの「学問」である。学問(discipline)とは "Branch of knowledge"、知の枝葉である。「知の体系」としての恋愛工学の活用は、非常に有効である。

- スタティスティカルアービトラージは、私たちに気軽にナンパをする勇気をくれた
- 「非モテコミット」は、「ダメだ!こんな状況では俺はフラレる!」という明確なシグナルを与えてくれる
- 「ディスる技術」は、諸刃の剣ながら非常に強力な、相手を落とすためのアクションアイテムだ

もし本当に「この人!」という好きな人が現れたとしよう。あなたは絶対にその人を落としたいと思うはずである。その場合「ディスる技術」を適切なタイミングで使ってみると良い。特に男性にとって「モテる」女性相手には効果は抜群である。

「フレンドシップ戦略」だってある。確かに高コストかもしれないが、もし自身がGood Genesを出す戦略が苦手だと判断した場合、Good Dadとなる方が、スタティスティカルアービトラージを取るよりも機会費用として少なく済むこともあるだろう。


恋愛工学の罪:つまびらかになった認めたくない真実と、恋愛工学生の暴走
恋愛を体系化することは実はほとんど誰もおおっぴらにやってこなかった。その理由の一つは、真実はいつも聞こえが悪いからだろう。

「女性は自分の理想の子を生むためにイケメンとセックスをしたがる」

こういった話をすると、ブサメンからの非難は明らか。「これは人種差別だ」と。確かに人種差別の一種かもしれないが、これは紛れもなく一つの真実であり、ロジックでもある。こういったある意味「汚い」真実を隠すために、これまで恋愛の体系化は避けられてきたのだ。

そして、自称「恋愛工学生」の跋扈と、ナンパ師の暴走。

恋愛工学の特徴として、その体系を自分で整理しなければならない、即ち1冊の本にまとまっていないことである。これは創業者の藤沢数希も認めていることだ。

従って、それぞれの概念と恋愛工学受講生の個々の言動だけをピックアップして、恋愛工学というのは批判されやすい。恋愛工学を受講された者の中には、これを悪用したり、モテない人たちを見下したり蔑視したりする傾向は、ある程度認められる。

だが、それは飽くまでも個々の恋愛工学受講生への批判であり、恋愛工学への批判とはなりえない。


文明論的考察:文化帝国主義としての恋愛工学
次に、恋愛工学は欧米式の恋愛方法論の略輸入盤と言っていいだろう。
恋愛工学が日本で導入されたことは、欧米による勝手な恋愛論の侵略、即ち日本への文化に対する帝国主義の始まりである。

聞こえは悪いかもしれないが、過去には欧米の帝国主義により、アフリカ・アジアは近代化に成功した。それと同じように、今の時代は日本での「恋愛の近代化」がなされている過渡期なのだと私は考えている。

そもそも、日本語の「愛」と 英語の"Love"は全く異なるものである。
「Love」が肉欲的な欲求を指すのに対し、「愛」は幕末以前では「うつくしい」と読まれていた。即ち「愛」=「美」=「品」であった。
1899年生まれの前衛書道家、上田桑鳩氏が下の作品を『愛』と名付けたのもの、こういったロジックがあったからに他ならない。
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そうすると、サブタイトルに対する回答が見えてくる。
恋愛工学が日本で受け入れられたのは、日本人の欧米的恋愛に対する憧憬、そして近代化をするための必然性によるものだといえるのだ。


僕が藤沢数希氏のメルマガ購読を辞めた理由
そして、私は藤沢数希氏のメルマガ購読を辞めた。
理由は幾つかあるが、そもそも藤沢先生の恋愛観と私の恋愛観は違うと感じたからだ。

私は夫を持つ別の女を孕ませたいとも思わないし、たとえ男性の本能が「繁殖」をするためにセックスをするのだとしても、人間としてそれを肯定するべきだとは必ずしも思わない。

男性は飽くまで「快楽」の為にセックスをするのである。

もし人間の本能をフルで肯定するとすれば、文字通り生存競争を生きるために「戦争」も肯定することになるのではないか。戦争は歴史にとって必要悪かもしれないが、敢えて起こすべきかというとやはり私は違和感を覚えるのだ。

だから僕は、藤沢数希氏のメルマガを辞めた。

ただ家にいるだけで12万5000円 オンコールの実態

医師のTatsuyaです。
 
医者のアルバイトに関して、これまでも数記事ほどアップしてきた。そのあまりの稼ぎに、驚いた読者も多かったようだ。人の命を扱うという責任の重さは当然あるが、医師の資格職としての魅力は飛び抜けている。

今回は、最近僕が始めた、医者のオンコールバイトに関して書こうと思う。
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オンコールとは?
On Call、いつでも電話に出ます、という意味である。
基本的な内容としてはこんな流れだ。

医者は自宅で待機している。そして、入院患者や自宅介護の患者さんに何かあった際(発熱や死亡確認など)に、電話で呼びだしを受ける。連絡を受けたらまずは病院に向かい、看護師と合流し、診察しに行く。それが終わったら、自宅に戻る
 
相場は、内容や場所によってかなり違う。僕の行っているものは、半日待機で2万5000円である。木、金、土、日(土は朝晩)で25000円X5回、合計12万5000円である。この時間割だが、平日は日中働いているので、夜しかできない。土曜は24時間オンコール。日中働いていることが多いのだが、その時間帯は掛け持ちを許可してもらっている。日曜夜は月曜の勤務に引っかかる可能性があるのと、だらだらしたいので、外している。
 
呼ばれる件数自体は少ないし、呼ばれても追加報酬は出る。何もなければ、ただ家で電話の番をしているだけだし、呼び出しでがあっても、2−3時間で片付く案件がほとんである。かなり割のいいバイトだと言えるだろう。
 
しかし、実際はそううまい話でもない。僕は「いつ呼ばれる、かわからない状態」っていうのがかなり嫌で、正直好きではない。運が悪いと夜中の2時に呼び出されることもある。遠出や飲酒は当然ダメ。それなら土曜半日でいくらというような、時間で区切られたバイトの方がすっきりしていて僕は好きだ。
 
週末に束縛されるのはかなり堪えるので、あんまり年を取ってからはやりたくないというのが人情だろう。ただ実際は40〜50代の医師でもオンコールしまくりな人は多い。他にやることない、というのもあるが、一番の問題は、他にやれる人がいないということだろう。


ネット副業との比較
ところで、このようなオンコールバイトの時給や確実性を考えると、同額をネットで稼ごうとしたら、相当に成功する必要がある。単純に確実に金を得るなら、医者バイトにかぎる。
 
それでも、ネット副業は自分のブランディングや、自身の影響力が拡大したりという魅力がある。医者バイトをいくらやっても、金以外にはあまり意味はなく、医者としての能力も上がらない内容が多い。稼ぎも、いつまでたっても一緒だ。やりがいというものはほぼない。世の中の役には、少なからず立っていると信じているが。
 
自分のライフスタイルに合わせて、適切に金を得ていきたいものである。
 
参考記事