若手医師と商社マンが最強を目指すブログ

平成生まれの帰国子女である3年目医師と4年目総合商社マンがそれぞれの最強への道を虎視眈々と狙う

【圧倒的な贅沢】汝は自らの手でコーヒーを淹れる悦びを知れ

皆さん、コーヒーはお好きか。

僕は大好きだ。生活必需品と言っても過言ではない。
 

僕のコーヒーとの出会い

これは、初めて15の夜(尾崎豊)を聞いた時まで遡る。
その中の歌詞の「熱い缶コフィー(決してコーヒーではない)握りしめ」という歌詞に憧れたのだ。高校生だった僕は、一人で近所のスタバに通い始めた。そしてブラックのみを偏愛した。「スタバでブラックを飲んでいる俺はなんてクールなんだ。これが大人になるということだろう?」世間知らずだった僕は、そう自惚れていた。

だが、そんな自己満足な日々にも転機が訪れる。
大学で親しくなった者の中に圧倒的なコーヒーマニアが居たのだ。彼は武者修行と称し野営をしながら全国の珈琲専門店を巡る、まさしく変態であった。そんな珈琲原理主義者である彼に、自分も珈琲が好きだ、中でもスタバが一番、などと伝えてしまったのだ。彼は高らかに笑いながら、呆気にとられる僕にこう言い放った。
「スタバのコーヒーごときで満足している奴はトーシロだよ。俺が本物を飲ましてやる」と。
 
彼は自宅へ僕を招いた。彼の家の中心には巨大なコーヒーミルが鎮座し、彼は慣れた手つきでそこへ豆のまま珈琲豆を投入しスイッチを入れる。グラインダーにて均一に細粒にさせらた新鮮な豆。部屋の中が香ばしい香りに包まれた。そして華麗な手さばきで、あっという間に一杯のコーヒーを淹れてくれた。

一口飲み雷に打たれた。これが本当の珈琲の味なのだ!
今までは飲んでいたのはただの苦いお湯だった。

こうして僕も「プロが焙煎した高品質かつ鮮度の良い珈琲豆を、挽きたてで、かつ上手にハンドドリップしたコーヒー」の旨さに開眼したのである・・・
 
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さて、長い前置きだったがそろそろ本題に入る。本当にうまいコーヒーを自宅で実現するのは、そう難しいことはない。以下に、旨い珈琲を構成する要素を列挙する。これらのポイントを抑えれば、家で飲むコーヒーのクオリティは圧倒的に上昇すると保証する。
 

3つの要素

・プロが焙煎した高品質で鮮度の良いコーヒー豆
・挽きたての豆
・ハンドドリップ
 
なお、自分の経験で、コーヒーの味への影響度を考えると
「豆の質>挽きたてであること>>>上手な抽出」となる。

それでは1つずつ見ていこう。
 

珈琲豆

コレが一番重要である。いくら挽きたてだろうが、プロに淹れていただこうが、もともとの豆がカスであればアウトである。良いコーヒー豆を手に入れることにまずは集中する。決してデパ地下やスーパー、全国チェーンの喫茶店で売っているようなしょぼい豆ではなく、本物の珈琲豆だ。
 
見分け方は案外簡単。ターゲットをスタバとかドトールのみたいな「カフェや喫茶店」ではなく、「コーヒー専門店」に絞るのだ。そしていろいろな店を回って珈琲を飲んで欲しい。その中で、コレだ!と気に入る店がきっとある。そこで珈琲豆を売ってもらえば良いのだ。コーヒーは所詮趣味のものであり、好みも千差万別。自分が気に入ったお店を見つけて欲しい。
 
保管は必ず密閉容器で行うこと。保管場所は冷暗所で構わないが、直射日光などで熱してしまうと一発でダメになってしまうので注意する。そして珈琲豆は生鮮食品であることを忘れてはならない。つまり賞味期限があるということだ。寿命は正しい保管でもだいたい4−6週間である。 専門店は必ず珈琲豆を焙煎した日を記している。逆に記載が無いような店は偽物であり、そんな店で豆を買ってはいけない


挽きたて

通常珈琲豆を買う時は、粉に挽いてもらって持ち帰る人がほとんどだろう。愚の骨頂である。珈琲豆は豆の状態から粉にされると急速に劣化が始まり、大事な香りのほとんど逃げてしまう。買う時は豆のままで持って帰ること。そして飲む寸前に挽くのである。

そうなると必要になるものがコーヒーミルである。ミルは手動のものであればアマゾンで3000円弱で買える。電動はたしかに便利だが、常に時間に追いたてられる現代において、珈琲豆の香りに包まれながらガリガリとミルを回す時間も贅沢で、とても貴重な時間だ。何より安い。本物の珈琲ショップで「豆を挽いてください」などと、とても恥ずかしくて言えたものではない。肝に銘じて欲しい。


プロによるドリップ

そして最後に抽出である。注意すべきは、専用器具、湯の温度、ドリップする時間、この3点である。これらにさえ注意できれば、プロのコーヒーを100点とすれば、80点ぐらいのコーヒーはすぐ淹れられるようになる。

まずは器具である。ドリッパー、フィルター、お湯を注ぐポットが必要である。である僕はHarioの「円錐式のドリッパー」を愛用しているが、Kalita「Wave」もなかなか良かった。気に入った方を選べばよいかと思う。そして抽出は、必ず弦が細くなっている専用のポットで行うこと。普通のやかんではプロでも上手に淹れることは出来ない。

温度だが、間違っても沸騰したてのお湯をそのまま注いではいけない。「適切な湯温」は極めてControversialなテーマだが、90−94℃が通説となっている。沸騰した湯を、沸かした容器からコーヒーポットに注ぎ直すとちょうどよく温度が下がり、大体これくらいの湯温となる。

そして抽出である。具体的な方法はプロに聞いたりYoutubeで調べてもらえば良い。僕が信頼している店主から頂いたアドバイスでとても有用だったものを一つ紹介したい。それは「抽出時間を一定にする」というものである。お湯を注ぎ始め、抽出が終わり、ドリッパーをどかすまでの時間を一定にせよということである。僕はその時間を、店主おすすめの2分と決めている。時間を測るようになって以来、コーヒーの味が安定化したのを実感した。


具体例

さて、初期投資としていくらになるだろうか。参考として一番安い商品で、Amazonにて検証してみた。ちなみにこのセットは、僕が新しい彼女を作った際、買わさせる商品でもある。





 


この最低限のセットで試算してみたところ、合計7084円となった。
豆はだいたい200gで1000円〜500円ほどである。これを安いと思うか高いと思うか。 
 
自宅で美味しいコーヒーを淹れ、飲む。この優雅さを是非とも味わっていただきたい。
全国のコーヒー好きに幸あれ!!