若手医師と商社マンが最強を目指すブログ

平成生まれの帰国子女である3年目医師と4年目総合商社マンがそれぞれの最強への道を虎視眈々と狙う

【自転車通勤続報】君はビンディングペダルを知っているか

自転車通勤の続報である。

前回少しだけ予告した「例のチューニングパーツ」だが、先日入荷され私のマシンに装着されたので報告したい。
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ビンディングペダル(シューズ)
という。
簡単に説明すると、靴とペダルを連結する器具である。



下の図を見て欲しい。
通常のペダルで自転車を漕いでいる時は、時計で言うところのだいたい3時から6時までしか力をしっかりとかけることは出来ない。その場合、使われる筋肉は膝を伸ばす筋肉である大腿四頭筋(図B)である。つまり、通常のペダリングでは回転運動の一部でしか力を加えられておらず、また足全体の筋肉の一部しか使うことができていないのだ。

しかし、ビンディングペダルの装着すればこの関係に劇的な変化が起きる。
足とペダルを連結することにより、膝を曲げる筋肉であるハムストリングス(図E)と足を腰から持ち上げる筋肉である腸腰筋(図F)を動員することが可能になり、下図で言うところの6時から12時の間も力をかけられるようになるのだ。人体の構造を考えると、これにより初めて効率的なペダリングが可能なったと言えるだろう。

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先述したように「通常のペダルによるペダリング」では、基本的に太ももの前面の筋肉のみ動員されるので、僕のように日頃から筋力トレーニングを行っている身としては、一つの筋肉ばかり酷使されるというのはとても不愉快である(バランスが悪くなるので)。拮抗筋がつかえるビンディングペダルの感覚はとても心地よい。

しかし、欠点も存在する。ビンディングペダルには、連結器具がついた専用のシューズも必要になり、緊急時に足がつきにくくなる(ペダルとシューズの結合を解除するには一手間いる)。なので基本的には「何よりも速さ」を求めるロードバイクに装着するパーツである。「気楽に速く」を身上とするクロスバイクにおいてはあまり装着している人を見かけない気がする。

そしてシューズとペダルのセットで15000円という安くない金額もネックである。

しかし、その効果は絶大で、イメージ的には今までの60−70%の労力で同じスピードが出せる。特に上りは「今までの苦労は何だったのか」と言いたくなるぐらい進むようになる。また、僕は将来的にロードバイクを購入したいと考えているので、未来の投資としてもいい買い物だった。



最後に、実際僕が購入した商品を紹介する。
まずペダルだが以下である。


これは、片面はビンディング結合器具、もう片面は普通のペダルとして使用できるという、いかにもクロスバイク向けの商品である。作りもなかなかしっかりしており、好印象なパーツであった。


SHIMANO(シマノ) SH-CT41L サイズ:42.0 シマノサイズ cm 換算(近似値 26.5cm) SH-CT41L ブラック

そしてシューズである。通常、ビンディングペダル用のシューズは力を無駄なく伝えるために非常に固い素材でできており、遊びが無いように作られている。その点、この商品は普通の靴としても使えるように柔らかい素材で出来ている。

欠点はただ一つで、ダサイ。(追記:他人に履かせてみたら、そこまでダサくなかった)。



・・・さてさて、初心者のくせに偉そうに語ってしまい恐縮である。

「道具についてウダウダ行ってる暇があれば1kmでも走れよ」という厳しい声も聞こえてくる。しかし、一度自転車と自分の筋肉が直結した感覚を覚えると、もう戻れない。とても良い買い物をした。少しでも興味がある方は、是非導入を検討してみて欲しい。